
流れ藻と一緒に漂流の末この場所にたどりついたガラス瓶。
表面に張り付いたカメノテが、その歴史を物語る。
さっそくニシキベラが様子を伺いに集まってきた。
瓶をしきりにつついて、何かを探すベラたち。

じーっとその様子を観察していると、カメノテの間から何かがこぼれ落ちた。
ああっ!ガザミの赤ちゃんがぁっ!

3匹のニシキベラに囲まれて、ガザミの命は風前の灯。
もうだめか、との思いが一瞬よぎる。

小さいながらもハサミを振り回して必死の抵抗を試みるガザミ。

ガザミの横腹にニシキベラのカウンターパンチが・・
やっぱりもうダメか・・・

なんとか、ゴロタ石までたどりついた。
でもまだまだ気を抜けない。

やっと着底。
なんとか九死に一生を得た。
この間、わずか10秒ほど。
このあとすぐに岩間に消えていったガザミの赤ちゃん。
この場所でしぶとく生きていってくれよっ!!
[2010年8月22日西伊豆にて撮影、EOS5DMarkII、100mmMacroUSM]
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