日々の潜水・撮影活動の中でキラリと光ったシーンをまとめてみました
爆湧アカクラゲ- 最後のニュース


この日は朝から曇天。
でも、数日前からきれいな黒潮が入ってきたようで、見通しの良い青い海が戻ってきた。
水温も16℃まで上がり、快適ダイビング。

そんな海に、アカクラゲが異常発生した。
異様に長く美しい触手をたなびかせながら、海中を悠々と泳ぎ回る。



中層をてんでバラバラの方向に泳ぎ回るアカクラゲたち。
俯瞰で眺めていると、上質の3D映像を眺めているよう。

この不思議な感覚をぜひ表現したい!
絞り解放でボケ味を出そうと奮闘したけど、難しいのー。



湾内の一角には、アカクラゲたちが吹き寄せられていた。
これだけの数が集まると、圧巻だ。



中には自分の触手がロープに絡みついて、身動きがとれなくなった奴もいる。
おバカな奴と笑うなかれ。
水中にこんな障害物があるなんて、彼らが数億年培ってきたDNAには刷り込まれていないのだ。



そしてしばらく進んだ先のフクロノリの平原に、屍となって横たわる彼らの姿があった。

君たちはなぜ一度にこんな風にどっとやってくるの?
どこで生まれたの?
泳ぎながら何考えてるの?
人生、いやクラゲ生の目標は何なの?
生きてて楽しいの?

井上〇水の最後のニュースのように思いが巡る。

でも、こんな風に思うオレこそおバカでちっぽけな奴だな。
人間を超越した生命体、それが彼らアカクラゲなのだ。


[2015年2月22日、西伊豆にて撮影]


HP TOPへ
Copyright © 2005 今日の一枚. all rights reserved.