日々の潜水・撮影活動の中でキラリと光ったシーンをまとめてみました
大都会の海の悲惨な海底


このところ、関東地方は夕方になるとどしゃ降りの雨で川や下水が氾濫する日が続いている。
東京湾にはそんな行き場を失った水が大挙押し寄せているはずだ。
海底はどんな様子なんだろう。
こんな疑問を胸に、東京湾内湾の浅場に潜ってみた。

海の色は泥の茶色。
透明度は50センチ。
舐めてみても塩辛くない。
磯の香りではなく、ぷーんと下水の匂い。
よーく見ると、下水処理場からオーバーフローしたのか、う〇このかけららしきものが海面を漂っている。

極度の酸欠に陥った海底では、大変なことが起こっていた。
この海岸は、自然発生したアサリで潮干狩りができる大都会の人口の干潟。
でもほぼ窒息しかけたアサリたちは苦し紛れに砂からはい出し、海底を埋め尽くしている。
その8割方は死んでしまっているようだ。



でもこうやって死に絶えたように見える海底からも、わずかに生き残ったものからまた来年子孫を増やしていってくれることを祈りたい。
大都会の海は生き抜くにはとても厳しい環境。
これからも彼らのゆくすえを見守っていきたい。

[2008年8月東京湾内湾にて撮影, NIKONOS RS, 13mmFisheye, VELVIA50, 1/60, f8、自然光]

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