日々の潜水・撮影活動の中でキラリと光ったシーンをまとめてみました
みんなで応援しよう、実験放流中のアオウミガメ




これまで、南の島ではアオウミガメの写真をたくさん撮ってきたが、まさか西伊豆でこのような写真を撮れようとは思いもしなかった。
ダイビングサービスや民宿が軒を連ねる、湾内正面の浅瀬。

この日2本目のダイビングが終わり、減圧も兼ねて浅場をプカリプカリ漂っていたところ、アンカーロープを固定する土嚢の袋の影で、急にウミガメ嬢と目が合った。



実は、このウミガメ嬢、前足と後ろ足に黄色いタグが付いている。
写真にはこのタグの番号がバッチリと写っていた。




右前脚:JPN33888
右後脚:JPN33889

その番号を問い合わせて、いろいろと分かってきたので、ここでご報告しよう。
このウミガメ嬢の放流履歴が判明した。

1.2009年8月24日、愛知県南知多ビーチランドで放流された個体である。
2.放流場所は、愛知県知多郡美浜町奥田海岸である。

ということは、1カ月半前に放流されたばかりということか。
ずいぶん成長してから放流されたんだね。
普通、子ガメの放流会はよく話題になるが、このカメはどんな理由があって放流されたんだろう。
まさか、大きくなってビーチランドの水槽で飼えなくなったので捨てられたんじゃないだろうな。
なんて心配していたら、リサーチャーの方から追加情報が入ってきた。

そのメールを転載する。

『この個体は屋久島で産卵された卵を孵化させ、4年飼育したものだそうです。
アオウミガメ保護のため日本沿岸に生息しているサイズにしてから放流したもので、この手法が効果的なものかどうか、検証している実験の最中だそうです。
2ヶ月経過しても本来の生息地である伊豆周辺で発見されたことは、本来の生活に移行できている可能性が高く、非常に貴重な情報だと担当の方は喜んでおられました。
アオウミガメは比較的近海に居着いて海藻を食べると言われています。
まだ、近くにいる可能性もあります。
また、見つかりましたら、是非、お知らせください。
よろしくお願いいたします。』

おー、そうか、南知多ビーチランドの方々、「捨てられたのでは?」なんて勘ぐってごめんなさい。
放流の効果を検証するために、わざわざこのサイズにまで成長させてから、放流したんだね。
なるほど、すばらしい!
担当の方々の努力に感謝と敬意を表したいと思います。

屋久島生まれ、ビーチランド育ちのウミガメ嬢よ、厳しい自然の中でこれから頑張って生き抜いて子孫を残していって欲しい。
君の元気な姿が、これからの多くのウミガメたちを救っていくんだよ。
そして、どこの海でもふと見るとそこにウミガメの姿があるような、そんな海に将来なっていったら素敵だよね。

このプロジェクト、みんなで応援しようよ!!


上写真:[2009年10月11日西伊豆にて撮影, D80, SIGMA15mmFisheye, ISO200, 1/200, f7.1、ストロボ2灯]

中写真:[2009年10月11日西伊豆にて撮影, D80, SIGMA15mmFisheye, ISO200, 1/160, f6.3、ストロボ2灯]

下集合写真:[2009年10月11日西伊豆にて撮影, D80, SIGMA15mmFisheye, ISO200, 1/90~1/250, f5.6~9、ストロボ2灯]

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