日々の潜水・撮影活動の中でキラリと光ったシーンをまとめてみました
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震災・津波後の東北の現状(1)-陸前高田、高田松原に残った1本の松
震災・津波後の東北の現状
 


東北地方を襲った大震災と大津波。

いろいろな報道がなされているが、聞きかじりの情報ばかりで、被災者の方に「がんばって下さい。」とか「みんな、あなた方と共にいます。」と、したり顔でこの惨状を論じる資格がオレにはあるのか、今なお苦しんでおられる方々に対して失礼ではないのか、との自責の念がずっと心の隅に引っかかっていた。

そろそろ2カ月近くが経とうとしている現在、復興作業に携わっている方々のお邪魔にならないように取材をできる環境が整ってきたと判断し、現地に身を置いて、水中を含めた状況をこのブログを通じて広く皆さんに知っていただくことで、自分のなすべきことを果たしたい、との思いから、現地取材を行うこととした。

今回訪れたのは、壊滅的な打撃を受けた陸前高田市と気仙沼市。
訪れた時間は短かかったが、現地を目で見て、匂いをかいで、音を聞いて、五感で感じたことをここに書きたい。



かつて、この場所に、多くの家が建ち、生活が営まれていた。
でも、全て流されてしまって今は何もない。
地盤が沈下しているのだろうか、中心部には大きな池ができていた。

一関から陸前高田に入ったが、海岸のずいぶん手前の谷合いで、急にガレキの風景が現れて、今回の被害の大きさを思い知った。



一角に設けられた、流された車の仮置き場には、泥まみれでグチャグチャに壊れて原形も留めないような車が多数集められていた。
こんな強大な津波の力の中で、人間などひとたまりもない。
亡くなった多くの方のことを思うと、胸が押しつぶされそうになった。



陸前高田といえば、海岸に7万本ものクロマツ、アカマツの美しい林があった。
高田松原という名勝となり、市民や観光客に親しまれてきた。
でも今回の津波でこの場所はご覧のとおり。
へし折られた松の根っこが点々と続く。



このように、生木がねじり引きちぎられている様子があちこちに見られる。
すごい波の力だ。



何もなくなってしまった高田松原。
その中で奇跡的に1本の松が津波に耐えて残った。
このニュースは、陸前高田市民に勇気と感動を与えている。

荒れ地にどっしりそそり立つこの生き残りの松を、今回の震災・津波のモニュメントとして保存していこうといる機運が盛り上がっているそうだ。
復興のシンボルとして、これからも大事にこの地で、復興の様子を見守っていくことだろう。


1枚目:[2011年5月3日陸前高田市内にて撮影、D90、35-70AF]
2枚目以降:[2011年5月3日陸前高田市内にて撮影、D90、TOKINA AT-X107DX]

震災・津波後の東北の現状
 

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追加情報:
たった1本だけ残ったと思われていた、高田松原の松。
でも、よく調査してみると、あと2本が生きていることが分かった。
そのうちの1本がこれ。


葉っぱもほとんどが失われ、表皮がはぎとられた異様な姿で立っていたのが、印象的だった。
よくがんばったね!


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