日々の潜水・撮影活動の中でキラリと光ったシーンをまとめてみました
ヨコエビのなる木


深場の海に、真っ赤でケバケバなヤギの仲間があった。
メラメラ燃える木のようだ。



近寄ってよーく見ると、なんじゃこりゃ!!
押し合いへしあい、一斉にこちらを向く赤いインベーダーたち。



単体撮影を試みた。
見れば見るほど、えらい迫力だ。

じつは、この生き物、ドロノミ属の一種ともヨコエビの仲間とも言われている。
甲殻亜門 軟甲綱 真軟甲亜綱 端脚目:CRUSTACEA Malacostraca Eumalacostraca Amphipoda ということだが、そこから先の分類がよーわからん。
要するに研究者がおらず、この生物の解明があまり進んでいないということ。
ホルマリン漬けの標本比較で同定は可能な場合があるそうだが、生時の体色や生態の研究はほとんどなされていないらしい。
この分野では、研究者にかわりダイバーが頑張って、フィールド観察を続けていく必要がありそうだ。

西伊豆では毎年3月から6月頃まで普通に見られる。
先月まではザラカイメンや浅場にあるコエダモドキにも普通に見られたが、水温が20℃を超えた現在では、深場の一部で見られるだけ。

でも、その密度は以前と比べてハンパではない。
2枚目の写真を撮影した時など、ファインダーをのぞきながら、「宇宙から異星人が渋谷の雑踏を望遠鏡で覗いたら、人間たちがこんな具合に見えるんだろうなぁ。」なんて勝手な想像をしながらシャッターを押した。
海の中にも宇宙が存在する、とオレは信じている。

春から夏にかけての、恒例の風物詩。
人間が勝手な名前を彼らに付けようが、付けまいが、彼らにとってはどうでもいいこと。
彼らにとって、インベーダーは人間たちに他ならない。

深紅の体を揺らしながら、今日も深い海の底で、仲間と楽しい宴を開いている彼らなのであった。


1枚目:[2011年6月18日西伊豆にて撮影、D90、TOKINA AT-X107DX]
2,3枚目:[2011年6月18日西伊豆にて撮影、EOS5DMarkII、100mmMacroUSM]


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