日々の潜水・撮影活動の中でキラリと光ったシーンをまとめてみました
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今年を振り返って-瑠璃色の地球


この1年、あまりにも多くの出来事があった。

震災から1ヶ月半経った晩春、陸前高田と気仙沼の惨状を見た。
沖合に漂流する家屋やボート。
波打ち際にひっくり返っている車。
その他、海底に沈んだ多くの生活の痕跡。
そして、街中の魚の腐臭とオイルの混ざった異様な臭い。

これらを目にし、写真に記録し、帰路についた車中で思ったのは、なんて人はあっけなく死んでしまうのだろう、ということ。

朝、いつもどおり「行ってきます。」といって出かけた愛しい我が子や肉親が、夕方には帰らぬ人となった。
これまで笑顔と歓声にあふれていた我が家が、跡形もなく無くなった。

それまで下を向いて、ただがむしゃらに生きてきた人たちが、その日を境にふと我に返り、皆顔を上げ、ため息をついて夜空を眺めた。
これまでの自分の生き方はこれで良かったのだろうか・・。

そして人々が「絆」をポツポツと口にし始めた。

311の震災と津波の被害は、これから先、永遠に語り継がれていくことだろう。

ぼーっと沈んだ心で聞いていた車のラジオからたまたま流れてきたのが、松田〇子の「瑠璃色の地球」という曲。

♪朝陽が水平線から 光の矢を放ち二人を包んでゆくの瑠璃色の地球♪
その歌詞を聴いていると、なんだかえらく心に染みて涙が溢れてきた。

・・・・

所変わって、ここはいつものフィールド、西伊豆湾内の海底。
水深30mに沈むこのブイを見たとき、なぜかその時感じたことがよみがえって胸が熱くなった。

宇宙の闇に浮かぶ瑠璃色の地球のイメージが、水圧でボケ始めた頭の中にぱっと駆け巡る。
深場で雑念が取り払われると、かえって深層心理の直感インスピレーションが研ぎ澄まされていくような気がするから不思議だ。

確かに海の中にも宇宙は存在するのだ。

実はこのブイ、3年前のブログにも登場する。
幾多の嵐や台風をかいくぐって、その時からほとんど様子が変わっていないことが分かる。

ずっと変わらない宇宙の風景。
この先もずっと変わらずにオレたちを見守っていてほしい。

今年を振り返って、思うところを書いてみた。

来年が良い年になりますように!!


[2011年12月22日、西伊豆にて撮影、D90、TOKINA AT-X107DX]


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