
真冬の風物詩、フクロノリの平原が、今年も現れた。
太陽光線を燦々と浴びながら成長するフクロノリたち。

フクロノリといえば、このトックリガンカゼモドキ。
この時期大発生する。
まだら模様のトゲと、写真には写っていないが、イボ痔のような可愛い肛門がチャームポイント。

淡い色調の世界の中で、突然アカオニガゼのショッキングレッドの強烈な色彩が現れてドキッとする。

一年中見られるラッパウニは、フクロノリの平原では少々地味な存在。
周りからありったけのものを集めてきて、自分の上に乗せて必死にカモフラージュする。
せっかく美しいウニなのに、とても汚く見えてしまうから可愛そう。

食べて美味しいのはシラヒゲウニ。
トゲの形が全く違うが、上のラッパウニと近縁種。
ムラサキウニの代わりとして、よく食べられている日本人の食生活には欠かせない重要種だ。
本来は南方系だが、伊豆あたりが生息域の北限といわれる。
時々トゲがオレンジ色のものもいたりして、観察していると面白い。

オマケで、こんなものも落ちてました・・・。
ダイバーには邪魔者扱いで見向きもされないフクロノリの平原。
でも、単調とも思えるその極端に整理された風景の中にこそ、ウニたちの楽園があった。
全て:[2012年2月19日、西伊豆にて撮影、D90、TOKINA AT-X107DX]
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