日々の潜水・撮影活動の中でキラリと光ったシーンをまとめてみました
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プランクトンスープを進むムラソイ赤ちゃん


この日はいつも酷使しているワイドレンズのカメラハウジングにトラブル発生、マクロレンズのみでシュノーケリングでの撮影となった。

ポカポカ陽気の陸上に比べ、水温は15℃前後でまだまだ低い。
でも、水中にはプランクトン類がぐっと増え、そろそろ春の濁りに突入しそうな気配だ。

そんなプランクトンのスープのような表層で、のんびりと泳ぐのは、ムラソイの赤ちゃん。
丸いボール状のボルボックスの間をスイスイと泳いでいく。

今回は、このボルボックスに注目してレンズを向けた。



こちらは、ボルボックスがたくさん集まって漂っているところ。



こんなピンクで綺麗なボルボックス?も漂っていた。
直径は4mmほど。
結構大きくて良く目立つので、何かの卵なのかな。
まるで海の宇宙に浮かぶ月を見ているようだ。
はっとするほど美しい。

たくさんの命がスープのように濃縮されたこの空間にいると、まるで壮大な宇宙の中に抱かれているような感覚に陥る。

時は東日本大震災からちょうど2年。
多くの命が失われたが、その魂もこの宇宙の中に漂って、命の輪廻の中で永久に生き続けているのではないか、そんな気がしてならなかった。


全写真:[2013年3月9日、西伊豆にて撮影、EOS5DMarkII、100mmMacroUSM]


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面白い写真集が発売された。
知り合いのJuliaさんが上梓した「FACE」という写真集だ。




水中の、そして一部陸上のいろんな造形物に潜む「顔」を、彼女の感性で切り取ったユニークな写真集だ。
ホヤの表面デザインに潜む顔、サザナミフグの脇の下に潜む顔、ブンブクチャガマの骨に刻まれた顔、顔、顔・・・・。

中でもオオッと唸ったのが、いつも見ているオルトマンワラエビの体に確かに浮き出ている2つの笑顔、そして抱きしめたくなるほど愛らしいパンダ似の寄生虫。
こんな顔がこんな場所に隠されていたんだね!
目からウロコだよぉ!

この写真集を見ていると、テーマを持って撮影することの重要さがよく分かる。
そして、彼女が見つけたこれらの顔の向こうには、彼女が普段感じている生き物への敬意と優しさがひしひしと感じられるのだ。
写真に添えられたユーモア溢れるイラストは必見だ。

いつもオレのことを「大瀬の仙人」なんて勝手なことを言っているJuliaさんは、この日もド派手な赤白黄色がちりばめられたスキーウェアを着て、マリンサービスに現れた。

ダイバーの間では知る人ぞ知る有名人の彼女は、その名前の語感からは似ても似つかず、純粋シャキシャキの純和風大和撫子。
いつも海底トンネルを通って千葉から西伊豆まで通ってくる。
彼女の有言実行の行動力はスゴイ。

これからもきっと我々のドギモを抜くような写真集や写真展を発表してくれることだろう。
今、一番旬で注目の表現者の一人だと思う。
応援するぜ!!
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