日々の潜水・撮影活動の中でキラリと光ったシーンをまとめてみました
溢れる色彩とイカの野生


浅場の海中は、クリスタルな色の洪水。
高い水温に、まったりと昼寝を決め込む、今年生まれたアオリイカの赤ちゃんたちの集団がいた。
ぼーっと脱力している彼らは、真っ黒な体色。
溢れかえる色彩の中で、シックな彼らのいでたちが、とても映える。



近づいてみると、全員が大股開き。
威嚇しているのだろうか。
体に縞模様が現れた。



あくまでも透明な水をバックに水面を這うイカたち。
まさにダンスをしているようだ。



ときには一列に並んで、ラインダンスも見せてくれた。



水中で彼らをファインダーに入れながらじーっとしていること十数分。
水中の岩と化したオレに、興味をもったニジギンポがまとわりついてきた。

すると、ラインダンスのイカの一匹が、こっちをめがけてツツーッ。
な、なんだ?と思った瞬間、オレの腕の上に乗っていたニジギンポを目にもとまらぬ速さでパクリ。

自分の胸元で起こった一瞬の出来事に、オレは目をパチクリ。
そのイカは、捕えたばかりの獲物をがっちりと腕の中に包み込んでいる。
そして、周りを警戒するでもなく目の前で旨そうにチューチュー体液を吸っているではないか。

まったりしてるように見えても、やるときゃやるさ。
彼らの野生の姿を見せつけられた夏の一日だった。


[2013年8月18日、西伊豆にて撮影]

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