
南の方を台風が通過している影響を少し受け、風が強く吹き付けるこの日の湾内。
たくさんのゴミや木切れや枯れ葉とともに、やって来ました!
約1年ぶりに見たマツダイの姿。
水面を漂う習性のある彼らの生き残りの武器は、究極の擬態。
浮遊物になりきりながら、じっとこちらとの間合いを伺っている。

近くに寄って、よーく見てみると、確かに魚だ。
葉っぱじゃないぞ。

こちらは同時に見られた黒バージョンの子。
黄色バージョンの子との生態的な違いは分からない。
雌雄の違いなのかな?

漂っているゴミは、彼らの安らぎの場所だ。
シュークリームの袋に身を寄せる。

こちらでは、切り餅の空き袋が居心地良さそう。

波打ち際のアブクだらけの場所にも、いたいた。
左側には体の大きさがひときわ違う極小ちびちゃんの姿も見えるね。

オレが近づくと、漂っていた彼らがススーっと移動を始める。
これまで何度もマツダイの子供は観察したが、みな単独だった。
でも今日は違う。
あちこちに集団でゆらゆら。
こんなに何十匹も集合している姿は、はじめて見たぞ。
ダイナミックでユニークな彼らがの生きざまを見せてくれた海に感謝だ。
[2015年8月9日、西伊豆にて撮影]
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